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「モノづくりからコトづくりへの価値創造社会」・・・「主役は人間(人間の頭脳のデータの組み合わせ)」です。

ビジネス・アイデアのエッセンスは、サービス・イノベーションから導き出された顧客価値の創造です。

サービスの概念は、18世紀の古典派経済学のアダム・スミスによれば、サービスは不生産労働であり、国富の大きさに影響しない。

19世紀のカール・マルクスは古典派経済学の流れを汲んでいました。労働は価値だけでなく、剰余価値も生産しなければならない。
したがって、成果が非物質的なサービスは、価値も剰余価値も生産しないので不生産労働ということで、重視すべきではないとのことでした。

しかしヨーゼフ・アロイス・シュンペーターは、企業の行う不断のイノベーション(革新)が経済を変動させるという理論を構築しました。経済成長を続けるには、イノベーションが経済を変動させる。という経済成長にはイノベーションが必要という理論です。

シュンペーターの経済発展の理論では、「新結合」という言葉を使っています。一見関係なさそうな事柄を結びつける思考です。
技術だけではなくサービス・マーケティング分野にも新しい組み合わせで、新たなビジネスを創造するということです。サービス・イノベーションが生まれた源です。

サービス・イノベーションの学問的研究は1990年代からフランス、英国、デンマークで行われるようになり、2000年代には、サービス・デザインというテーマで取り上げられ、サービス・システムデザインが重要なテーマとなりました。

サービス・イノベーションの目的は、「顧客・組織の効率と効果を重要視した、顧客価値の創造」の取り組みです。
サービス・システムデザインを改善することにより、多くの成果が出ます。

情報技術のIoT・DX(デジタルトランスフォーメーション)とサービス・イノベーションについて

IoTとはInternet of Thingsの意味ですが、モノのインターネット化、インターネットが有機的にモノにつながっている状態です。

DX(デジタル・トランスフォーメーション)とは企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを「変革」するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確率することです。(経済産業省のDXの定義より)

まさに現在の商品や社会は、モノとサービスが一体となり、つながっています。
インターネットは、サービスそのもので、モノとつながって、より多くの効果と効率を発揮します。
モノ製品(モノづくり)だけでは、意味をなさない時代です。
すでに、IoTはサービスの考え方を取り入れた効果的な方法です。IoTを活用して、より多くのサービス・イノベーションを起こすコトが可能です。そのことがDX(デジタル・トランスフォーメーション)へとつながることが重要です。

人口知能の進化から記述すると
人口知能は1947年、英国数学者アラン チューリングが「考える機械」という概念を提唱しました。
1956年米国の会議で初めて「人口知能」という言葉が使われ、2012年には深層学習(ディープラーニング)技術の成果が次々発表、AIが画像の特徴を見つけ出す認識能力が格段に上昇。
2017年、グーグルチームが発表した「トランスホーマ」と呼ばれる技術で言葉の意味や文脈を理解する能力が飛躍的に伸び、チャットGPTなどの生成AIの誕生につながった。(朝日新聞より)

AI(人工知能)でもディープラーニングが発達すれば、サービス・イノベーションがより効率よくできるようになる。社会に効果と効率の良いサービスが、生み出されることが考えられます。

サービコン ジャパンは、サービスのコトつくり(価値創造)に注視し、新しいビジネスの方法をシステム化していきます。そのことが生産性の向上をもたらし、企業の発展へとつながります。

今や車の自動運転は確実に進んでいます。自動運転を行うにはIoTの補助作業があります。
しかし、17世紀から18世紀にかけて、イタリアのクレモナで、ストラディヴリュウスの逸品といわれるバイオリンがなぜ出来たのでしょうか?

時代の背景、自然の恵み、才能のある多くの音楽家がいて、それを感じる彼の才能、天才職人、ストラディヴリュウスが存在する環境があったと思われます。バイオリンの逸品を生み出す様々な道具が組みあわされ、ひらめきを生み、自然と訓練された彼の手が動き出したのではと思われます。ストラディバリウスは、どこにでもあるバイオリンを作ろうとしたわけではありません。著名なバイオリニストの崇高な音を、作り出そうしたのではないでしょうか?

アイデアの源泉である「ひらめき」から現在のAIを活用して、逸品といわれるストラディバリヴュスのバイオリンは、つくれるでしょうか?「ビジネス・アイデアのエッセンス」が重視しているポイントです。モノづくりとコトづくりの有機的な価値創造の結合です。
人間の脳のデータの組み合わせが起こったと思われます。

今は、AI関連の技術は、さらに進み、生成AI(Chat(チャット)GPT)などが話題となっています。モノの製造部門でも大きな、イノベーションを生んで行くと思われます。
しかし、多くのデータを駆使したAIや、デジタルの知識だけではできない「論理的な気づきから、ひらめきへ」と人間の価値の創造が必ず、必要となります。
AIにはできない、人間の生きた能力の活用です。それがビジネス・アイデアのエッセンスです。

「ビジネス・アイデアのエッセンス」では、人間の多くの経験や知識のビックデータから 「おこなうコト」でひらめきを生み、ビジネスに付加価値のあるアイデアを創造し、サービス・イノベーション(変革)を起こします。
生成AIやDXでも、大量の品質の良いデータがなければ、効率よく動きません。
生成AIはデータを、組み合わせて多くの提案はできますが、価値を創造することはできません。

サービコン ジャパンでは、サービス・データを活用し、多くの価値あるサービスを創造していきます。しかし、データは多量にあれば良いと、いうことではありません。その時代・場面に合った価値あるサービスが重要となります。実際に利用できる価値あるサービス・デザインシステムが求められています。
「論理的な気づきからひらめき」を生み出し、具体的なサービス・システムをデザイン化していきます。顧客に求められる高品質な「過程と結果」を提供していきます。

AI時代の第四次産業革命時代には、基本的なシステムが出来上がり、簡単な自動的作業はAIが行うようになるでしょう。
今後、必要となる能力は、もちろんAI技術やDXも必要ですが、その他に、サービスの価値を創造する人間的資源、思考力・企画発想力とともに、多様な人間力(感性)が必要となります。
AIの技術については、規則やモラルに沿って、知識(知性)を活用できるところは、活用していくことが、良いと思われます。論理的なひらめきを導き出すために、情報技術を活用することができます。

最終的には、どんなに優れた生成AIができても、人間にしかできない能力、「気づきからの創造力、感性」、人間の頭脳のデータの組み合わせに対応する、データセンターが、必ず必要となります。
AI技術と人間の能力を生かして、今から対応していくことが重要です。
AIの知性と人間の感性の組み合わせです。
つまり、1990年代から考えられたサービス・イノベーションの考え方が、現在の生成AIで活性化できます。